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大津京のマンション
ディベロッパーによる新築分譲マンションのコンペで採択された計画である。
私たちの提案は、「スリット」による、片廊下+nLDKという形式のアップデートである。「スリット」は風や光や視線の抜けをもたらすほか、キッチンのサービスバルコニー、個室の専用玄関、PS の点検スペースや室外機置き場、遮音層などとしてふるまう。このように、広く普及した形式を少しだけ変えることで、可能性を広げようと試みた。
敷地は京都から30分ほど離れたベッドタウンである。東西を琵琶湖と比叡山に挟まれ田畑が続く中に、開発された戸建て住宅の区画や中低層の共同住宅が点在するような地域である。このような敷地に対して、私たちは「スリット」によって自然の風景を常に感じながら暮らせる住まいを作ろうとした。
このように、環境と呼応した建築によって土地のポテンシャルを最大化すること、社会が蓄積してきた知恵を拡張して継承することを、「スリット」によって実現しようとした。
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